少しずつでもフランス語マスターを目指す!

フランス語にまつわるあれこれを書いていくブログです。

フランス語によるフランス語文法書も紹介するよ

この間のエントリで初心者にもオススメな文法書をいくつか紹介したんですよ。

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com

 

これらは日本語によるフランス語の文法書なんですよね。当然、フランス語の文法事項を日本語で説明しています。

一方で、フランス語によるフランス語文法書も当然ながらあるんですね。フランスの本屋さんに行くと、大概はFLE(外国語としてのフランス語教授法)というコーナーがあって文法Grammaireに関するいろんな本が売っています。

 

私はフランスでは、以下のものを購入して使っています。

Focus: Grammaire Du Francais + Corriges + CD Audio + Parcours Digital: Focus: Grammaire Du Francais + CD Audio + Parcours Digital

 

レベル的には、A1からB1ということで書いてあります。

全部で14章・82のユニット(単位)から成り、各ユニットはすべて見開き1ページで構成されています。左側が文法の基本事項の解説、右側が練習問題になっています。

 

それぞれの章は以下のようになっています。

1. Les verbes au présent de l'indicatif

2. Le nom

3. L'adjectif qualificatif

4. Les déterminants

5. La structure de la phrase

6. L'expression du lieu

7. Les verbes au passé de l'indicatif

8. Les verbes au futur de l'indicatif

9. La comparaison

10. L'expression du temps

11. Les pronoms

12. Les adverbes et les mots de liaison

13. Autres modes et aspects du verbe

14. La phrase complexe

 

さすがに入門書だけあって使われているフランス語は平易ですし、オススメです。

各ユニットの解説文にはイラストも使われているので具体的な場面もイメージしやすいと思いますよ。

 

私はまだ使っていませんが、本の中に記載してあるシリアルナンバーを使ってウェブで追加問題なども利用できるようです。

 

ただし日本で購入しようとすると結構値段は高くなってしまうかもしれません。

フランスでは20ユーロくらいとお手頃価格でした。

 

今回はフランス語によるフランス語文法書の紹介でした。

おそらく本格的なフランス語による文法書もあると思いますが、基本事項を復習するにはオススメの一冊です。

 

ではまた次回。

A la prochaine fois !

 

仏仏辞典のアプリ:どれを買おうかということで迷っているという話

仏仏辞典のアプリを入れたい。

以前のエントリでフランス語の辞書の紹介を行なっていたのですが、

  • 私自身は断然、辞書はアプリ派
  • なので、プチ・ロワイヤル辞典のアプリを入れつつ、そこに載っていない単語はロワイヤル中辞典(紙)を引いたり、ウェブで検索
  • 仏仏辞典は紙ベース。アプリ入れていない

という状況です。

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com

 

ところが、最近はiPadとApplePencilでの学習がメインになっているため、仏仏辞典のアプリを入れたいなあ、と思っています。

 

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com

 

できればこれまで紹介してきた、

  • ラルースやさしい仏仏辞典
  • Le Robert Micro
  • ラルース現代仏仏辞典

Robert Micro Pocheラルースやさしい仏仏辞典 NIVEAV 1ラルース現代仏仏辞典

のアプリがあればいいんですが、アップルのアプリストアを探せど探せど、これらの辞書がないんですよ(笑)。

まあ、ラルースの2つはしょうがないかなと思いつつ、せめてLe Robert Microはあったらいいのにと思うわけです。

 

というわけで迷っています。

今、ストアをざっと見てみてると、現在中級の私には以下の2つが良さそうです。

 

1.Le Petit Robert 

Le Petit Robert de la langue française

Le Petit Robert de la langue française

  • Diagonal
  • 辞書/辞典/その他
  • ¥4,800

 

こちらは有名なLe Petit Robertのアプリ。

スペックとしては、

La référence de la langue française avec plus de 300 000 mots et sens, 150 000 synonymes et contraires, 35 000 citations, 75 000 étymologies, de nombreux compléments éditoriaux (datations, exemples, contraires, citations, conjugaisons, mots prononcés, etc.).

とあり、みているとUIもなかなか良さそうですが、価格帯が4800円とちょっと高め。

それでも普通に紙を買うよりも全然安いですし、これまでの経験から、いい辞書アプリは常に携帯できてちょっとした時に使えるし、しっかりと学習するときもその効果も高いので値段的なものはあまり気にしていません。

 

 

2.Larousse Dictionnaire de français

Dictionnaire de français

Dictionnaire de français

  • Editions Larousse
  • 辞書/辞典/その他
  • ¥720

こちらももう一つ有名な方のLarousse。

スペックは、

Un dictionnaire de 90 000 mots et abréviations
Plus de 135 000 définitions avec toutes les nuances de sens
L’étymologie et de nombreuses indications pouvant éclairer l’utilisation du mot dans une phrase pour toujours l’employer correctement
140 000 synonymes, homonymes et contraires
34 000 expressions et locutions formées avec le mot
9 000 citations d’auteurs français et étrangers
6 000 articles pratiques pour déjouer les pièges de la langue (orthographe, grammaire, prononciation, conjugaison difficile, nuances de sens, bon usage…)

とのこと。UIは私的にはPetit Robertの方が好みですが、値段の方は720円とこちらの方が圧倒的に安いですよね。 

ただ、私は昔から使っているんですが、ラルースの方は以下のようにウェブのフランス語辞典が結構使えるんですよ。

www.larousse.fr

 

悩ましいですね〜。

結局最後は好みの問題のような気もします。

というわけで値段は高いけど多分、Le Petit Robert の方を買うことになると思います。

買ってみたらレビューしますのでお楽しみに。

【文法レッスンシリーズ6】se faire + 不定詞

ラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法(以下本文中では「中級文法」と言うことにします)に沿って少しずつ文法の復習をしていくシリーズ。

第6回は「se faire + 不定詞」です。

 

※なぜ文法の復習をしようと思い立ったのかについては、以下の記事をご覧ください。 

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com

 

faireという動詞は、フランス語の中でもめちゃくちゃ使う動詞ですよね。

私は適当な性格なので、動詞がわからなくて困った時は、

faire か mettre にそれらしき名詞を組み合わせてしのいでいます笑。

もちろん良い子の皆さんは真似しないように。

 

それでは、早速今回のレッスンです。

 

1 おさらい faire + 不定

まず、今回の se faire + 不定詞 に入る前に、faire + 不定詞の復習をしておきましょう。

 

faire + 不定詞はいわゆる使役の意味(〜させる、〜してもらう)で使われますね。

例:Je fais venir ma soeur.  妹を来させる。 

 

目的語(この場合には ma soeur) が代名詞(彼女)になるとfaireの前に置かれます。

例:Je la fais venir. 彼女を来させる。

 

これが複合過去になっても時制の変化はないことに注意して下さいね。

例:Je l'a fait venir. 彼女を来させた。

 

命令文では以下のようになります。

例:Faites sortir le chien. 犬を外に出して下さい。

 

 

ちなみに似たような表現で laisser + 不定詞 (〜させておく)がありますね。

例:Je laisse prendre ma voiture à mon fils. 息子にも車を使わせておいている。

 

フランスにいた時は、立ち話などを終えて「じゃあこれで」「またね」という去り際に

Je vous laisse.

なんて形でよく使います。

 

このfaireとlaisserの使い分けですが、前回紹介したケータイ「万能」フランス語文法では以下のように説明しています。

faireは前向き(積極的)に働きかけて「〜させる」ケースに、laisser は遠巻き(消極的)に相手の行動を妨げずに「(勝手に)〜させておく」と考えてみたらいかがでしょうか。

引用:ケータイ「万能」フランス語文法 P225

 

2 se faire + 不定

さて、ここまで理解したところで、se faire + 不定 です。

「代名動詞」を取り上げたレッスン1でもみた通り、そもそも代名動詞を使った表現は自分自身にその行為が返ってくるという性格でしたね。

 

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こうした原則を考えると、faire + 不定詞で意味していた「〜させる」という使役の意味が自分自身に返ってくる。つまり「〜してもらう」または「〜される」 という意味になってくるんですね。

いくつか例を見てみましょう。

 

例:Je me suis fait aider par son ami.  友人に手伝ってもらった。

    Je me suis fait opérer dans cet hôpital. この病院で手術してもらいました。

      Il s'est fait voler son portefeuille. 彼は財布を盗まれた。

 

 

3 終わりに

今回は se faire + 不定 の文章を学びました。

少し短いですが、今回はこれまで。

それでは、また次回。

A la prochaine fois !

 

 

過去の文法レッスンシリーズはこちらから。

 

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フランス語の文法書何使ってる??初心者にもオススメの文法書

さて、最近はラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法 を読み進めながらフランス語の文法を復習する、というエントリを続けています。

※なぜフランス語文法の復習をしていくことを思い立ったのか、については以下の記事をご覧ください。

 

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もちろん、単にこの本だけではなく、この本で扱われている文法事項について他の文法書の記載を確認しながら書いています。

英語に比べるとなかなか種類も少ない文法書。

今回は私がよく参照している文法書のうち、初心者〜中級者にオススメだと思われるものを紹介したいと思います。

 

1 私が考える文法書の条件

ところで、紹介前に私が考える必要な文法書の条件というものを考えてみましたが、正直これは何を目的にするかによる、としか言えないような気がします。

 

ただ、大まかに言えば次の点に求められるのではないでしょうか?

 

  • 例えば、初心者で全くフランス語の文法を知らない人で全体像を見たい

→ とにかく基本ポイントがまとまっていて、理解するのに必要な練習問題も適度にあるもの

 

  • 中級者だが、一通りさっと復習したい。

→ 基本ポイントを押さえつつ、なるべく薄くさっと復習できるもの

 

  • 手元に置いておいて何か難しい用法などが出た時に辞書的に確認するもの
  • 中級以上の人でテーマ別にその事項を詳しくやりたい人

 

ということでこれさえあればOK、というものではなく、いくつかのものを組み合わせて使っていくということが良さそうです。

 

2 文法書の紹介

というわけで私がいつも参考にしているものを紹介します。

 

(1)久松 健一 ケータイ「万能」フランス語文法

まず、フランス語を知らない全くの初心者にオススメなのが、これ。

ケータイ「万能」フランス語文法

・持ち運びしやすくコンパクト

・全くの初心者に必要な文法のポイントをしっかり網羅

・解説もわかりやすい。

というところがメリットです。

一通り読んだ後は、ものすごく簡単な文法辞典としても使えるので、超基本事項で曖昧になっている知識を確認するのにも使えます(試験前に一通り復習するとか、ポイントだけ読み返すとか)。

私も基本事項を説明する際に、この本ではどのように説明しているのかな?ということを確認するためにいまだによく見ます。

 

注意点としては、

・CDがついていません。

・練習問題がありません。

 

あとは全ての文法事項を見開き1ページで解説する、という方針となっているため、文法事項によっては解説が浅い部分があります。

が、そこはこれだけの薄さなので仕方がないと思います。

 

 

(2)森本 英夫 増補改訂版 新・リュミエール―フランス文法参考書

先ほどの、「ケータイ「万能」フランス語文法」はCDと練習問題がついていませんでしたが、その2点が必要であれば、こちらをオススメします。

増補改訂版 新・リュミエール―フランス文法参考書

 

・文法事項の解説はケータイ「万能」よりもしっかり。

・例文もある程度しっかりある。

・何よりCDと練習問題がある。

 

ということで、私の場合にはこれをPDFに自炊してiPadに入れています。

めちゃくちゃ重いわけではなくむしろコンパクトな部類ですが。。。

私の場合、こちらは基本事項をどのように説明しているか、だけではなく自分自身が曖昧になっている部分の確認を含めてよく参照します。

例えば、前回のエントリでは、受動態を扱いましたが、フランス語での受動表現を表す3つの方法(être + 過去分詞、 代名動詞、onを使う)とその違いってなんだったけ?といったことについてしっかり復習するために使ったり、とかです。

 

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3 全然初心者向けではないですが・・・

で、ここからは全く初心者向けではないですが、私も本当にわからないものを調べる場合には、以下を使っています。

ただ、なんかですね、古臭いし初心者にはオススメしません。

フランス語ハンドブック

 

これは昔買って家にあるから使っているだけで、できれば他の本格的な文法書にも興味があります。

今のところ以下の2つに興味があるので、もし使っている方がいたらどんなもんか教えてもらえると嬉しいです。

NHK出版 これならわかるフランス語文法 入門から上級まで現代フランス広文典[改訂版]

 

それではまた。

A la prochaine fois !

ワールドカップが始まりましたね。2年前のEURO2016の思い出。

 

4年に一度のサッカーワールドカップ・ロシア大会が始まりましたね。

 

私は今回の日本代表チームには全く興味が湧かずに過ごしているのですが、皆さんはいかがでしょうか?

 

さてさて、ワールドカップは世界チャンピオンを決める大会ですが、4年に一度ヨーロッパのサッカーチャンピオン国を決める「EURO」(欧州選手権というものもあるんですね。

サッカーという競技は圧倒的にヨーロッパと南米の国が強いですが、ワールドカップだと日本のようなアジアの国が出れる一方、ヨーロッパの強豪も枠の関係で出ることができない場合もあります。

なので、ヨーロッパの国の全てで争われるEUROのチャンピオンの方に価値を置くひともいたりしてなかなか盛り上がります。

 

で、前回のEURO2016はフランスで開催だったんですよ。

そして地元の期待を一身に背負ったフランスチーム(les bleus) は頑張って決勝まで駒を進めたものの、ポルトガルが開催国フランスを延長の末1対0で下しての優勝で終わりました。

前半早々にポルトガルの絶対的エース・C・ロナルドが負傷退場した時には「もうこれで優勝はフランスかなー」と思ったものですが、ポルトガルは驚異的な粘りで勝利を飾りました。

 

私は当時留学中でしたが、開催国フランスが決勝まで駒を進めたのでとても盛り上がっていました。

私はちょうど決勝戦が行われた2016年7月10日にパリにいましたが、シャンゼリゼ通りにはフランスの国旗を持った人や頰にフランスの三色旗を描いた人たちが結構いましたし、当日の決勝戦チケットを求める人たちも見かけました。

夜の11時頃に家に帰りましたが、延長戦でポルトガルが点を決めた時には近くのアパートから絶叫にも近い声が漏れてきました。
ちなみに私の家、テレビがなかったので決勝も含めて全然試合は見れませんでした。もったいない。

 

さて、今回はフランスチームはどこまで行くのか?

フランスは予選はCグループで、オーストラリア、ペルー、デンマークと同じ組だそうです。

強豪国同士の対戦は本当に面白いので、予選を突破してなんとか行けるところまで行って欲しいです。

 

【文法レッスンシリーズ5】比較の文 La comparaison

ラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法 ( )

(以下本文中では「中級文法」と言うことにします)に沿って少しずつ文法の復習をしていくシリーズ。

第5回は「比較の文  La comparaison」です。

 

※なぜ文法の復習をしようと思い立ったのかについては、以下の記事をご覧ください。

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ところで「比較の文」といっても以下のようにいくつか種類があるんですね。

  1. 形容詞・副詞の比較(より大きい。とか、より速く〜する。とか)
  2. 名詞・動詞の比較(量の比較ですね。子供より大人の方が多い。とか、彼は私よりよく働く。とか)
  3. 最上級(形容詞・副詞・名詞・動詞いずれも)

 

今回は、1の形容詞・副詞の比較を取り扱います。

それでは、早速今回のレッスンです。

 

1 比較の文?

例えば、AとBという二つの要素を比較する際、基本的には、以下のように3つの表現がありますね。

  • AよりBである la supériorité
  • AよりBでない l'infériorité
  • AとBは同じくらいである l'égalité

これらのそれぞれについて決まった形があります。

 

2 比較の文の作り方

基本的に形容詞・副詞のどちらの形態も同じ形になり、plus, moins, aussi と que/qu' によりAとBの2つの要素を比べていきます。

具体的に見ていきましょう。

 

(1)形容詞とともに

例:La ville de Lyon est plus petite que Paris.      リヨンの町はパリより小さい

                                    moins chère que Paris. リヨンの町はパリより高くない

                                    aussi jolie que Paris.  リヨンの町はパリと同じくらい美しい

 

注意点としては、bon を使う時です。

plus bonとはならず、meilleur(e, s, es) を使います。

例:Ce vin est meilluer que celui-là.

 

(2)副詞とともに

例 :  À Paris, on parle plus vite qu'à Lyon. パリではリヨンよりも速く話す

                                   moins vite qu'à Lyon. パリではリヨンほど速く話さない

                                   aussi vite qu'à Lyon. パリでは、リヨンと同じくらい速く話す

 

こちらもbienを使うときは、plus bien とはならず、mieux を使います。

例:Je me sens mieux à Lyon.

 

 

なお、人を比較するときには、queの後には、人称代名詞の強勢形を使います。

例:Ils parlent moins vite que toi.

 

  

3 終わりに

今回は比較の文を取り上げました。

日常会話でも比較は結構使います。しっかり基礎固めしておきましょう。

 

ところで、今回の「中級文法」の例文では、ラファエルが、「(試験の結果を)どうだった?(Alors?)」と聞いて、クララが「L'examen a été plus facile que je le pensais.」と答えるやりとりが例文として挙げられています。

私の留学中の経験だと、試験どうだった?というのをAlors?で聞かれることはあまりなく、Ça a été ? と聞かれることが多かったように記憶しています。 

 

それでは、また次回。

A la prochaine fois !

 

 

過去の文法レッスンシリーズはこちらから。

 

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【文法レッスンシリーズ4】受動態 La forme passive

ラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法 ( )

(以下本文中では「中級文法」と言うことにします)に沿って少しずつ文法の復習をしていくシリーズ。

第4回は「受動態」です。

 

※なぜ文法の復習をしようと思い立ったのかについては、以下の記事をご覧ください。

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それにしても、、、それにしても、、、、なぜこの「中級文法」の例文には「あれっ?」と思うシチュエーションが多いのだろうか。

文法レッスンシリーズの第1回でいきなりCamilleに対して「おや、カミーユ、今日はお化粧していないんだね?」という名言を放ったThomasですが、今日もなかなかやってくれます。

 

今日の会議が10時から17時に変更になり、怒り狂うトマ。

その後、トマは恋人のレアに電話をしています。

そこで発覚するには、今日はレアの誕生日で約束をしていたという。。。

フランス人って、仕事の会議で恋人の誕生日をすっぽかすことってあんまり無いような気がする。

しかもトマはレアに対して、「明日祝えばいいじゃないか、1日の遅れなんて大したことじゃない」と言い放っています。

いやー、いろんな意味ですごいですね。

というかトマは本当はフランス人ではなく、日本のサラリーマンですね。

 

・・それでは、早速今回のレッスンです。

 

1 受動態とは?

「能動態」と「受動態」という言葉はよく聞きますよね。

 

能動態で、

(A主語)が(B目的語)をCする。

といった文は、受動態で、

(B)が(A)によってCされる。

という形を取ることができます。

ちなみにこの場合のBの目的語は直接目的語しか取れません。

 

例:L'entreprise A a construit le château de B

       >>> Le château de B a été construit par l'entreprise A. 

 

方法としては、être + 動詞の過去分詞 を用いて受動態とします。この場合の過去分詞は主語と性・数を一致させます。

ちなみに、「〜〜によって」の部分の前置詞については、以下のように使い分けをします。

 一般的には par を使うが、次のような動詞の場合には de を使う。 

  • 感情を表す:aimer, respecter, など
  • 認識に関わる:connaître, ignorer, など
  • 位置関係や構成を表す:constituer, couvrir, など

例:Il a été respecté de tout le monde.

 

ちなみに各時制は、être を使って表します

  • Le château est construit.
  • Le château a été construit.
  • Le château était construit.
  • Le château sera construit.
  • Le château va être construit.
  • Le château vient d'être construit

 

2 受動態は何のために使うの?

文法書を見ると、「フランスでは受動態は好まれない。あまり使われない。」と書いてあります。

理由としては、フランス人は能動態を好むから。とか、on を使ったり、代名動詞を使っても受動的なニュアンスを出せるから、などと説明されています。

 

例:On parle (le) français au Québec. ケベック州ではフランス語が話されている。

  La difficulté s'est résolue d'elle-même. 困難は自ずと解決した。

 

でも、一方で受動態という形態はしっかりとフランス語の中に存在し、普通に使われているわけです。これはなぜでしょうか。

 

それは、それは同じ行動であっても、情報の重要性やどこを強調するか、という点に関わってきます。

 

先ほどの例で言えば、

L'entreprise A a construit le château de B.

と書く場合、重要な情報はL'entreprise Aが建設した、という点にあるわけです。

一方で、

Le château de B a été construit par l'entreprise A.

と書く場合には、L'entreprise Aの重要度はそれほどでもなく、もっとも重要な点はB城が建設された、という点にあるわけです。

 この点については、あまり日本の文法書では触れられていない点ですので使い分けの考え方として頭に入れておくといいかと思います。

  

4 終わりに

今日は受動態を取り上げました。

なぜ受動態を使うのか、という点について理解した上で表現を広げていきたいですね。

 

それでは、また次回。

A la prochaine fois !

 

 

過去の文法レッスンシリーズはこちらから。

 

 

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