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フランス語にまつわるあれこれを書いていくブログです。

【文法レッスンシリーズ11】知覚動詞 verbes de perception

ラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法(以下本文中では「中級文法」と言うことにします)に沿って少しずつ文法の復習をしていくシリーズ。

第11回は「知覚動詞 verbes de perception 」です。

 

※なぜ文法の復習をしようと思い立ったのかについては、以下の記事をご覧ください。

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com

 

それにしても毎日暑いですね。

何をするにしてもまったくやる気が起きません。

フランスにいるときには、夏に長いバカンスが取れますし、そもそもここまで蒸し蒸ししないのがよかったのですが、ここは日本。なんとか耐えるしかないですね。。 

 

さて、今回取り扱う知覚動詞とは、

voir, regarder, entendre, écouter, sentir,

など、「見る」、「聞く」、「感じる」などの動詞を指します。

感覚動詞とも言われます。

以前のレッスンで使役動詞・放任動詞(faire, laisser 〜させる。〜させておく。)を学びましたが、今回の知覚動詞も不定詞を従える動詞」ということが言えます。

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com

  

それでは早速見て行きましょう。

 

1 知覚動詞の構文

 知覚動詞は、以下の構文によって「〜が・・・するのを(見る)(聞く)(感じる)」

といった意味を表すことができます。

 

voir, regarder, entendre, écouter, sentir  + 名詞 + 不定

 

いくつか例を見て行きましょう。

 

例:Je regarde la pluie tomber.  雨が降るのを眺める。

 

  De ma chambre, je vois les gens travailler dans l'immeuble d'en face.

       私の部屋からは、向かいの建物で人々が働いているのが見える。

  

  J'écoute Clara jouer du piano.

       私はクララがピアノを弾くのを聞く。

 

  Je sentais la colère montrer en moi.

       私は怒りが込み上げて来るのを感じた。

 

2 ちょっとした注意点

このように便利な知覚動詞ですが、いくつか注意点があります。

 

(1)不定詞が自動詞の場合

例えば、上の例 Je regarde la pluie tomber で言えば、以下のように不定詞の方が先に置かれる場合もあります。

例:Je regarde tomber la pluie.

 

(2)「〜が」が代名詞の場合

「彼が」、「彼女が」とかいう場合ですね。

この場合には、直接目的語の形で知覚動詞の前に置かれます。複合時制の場合には過去分詞の数・性の一致があることに注意です。

 

例:Je les ai vus traverser la rue rapidement.

  私は彼らが急いで通りを渡るを見ました。

 

(3)「〜が」の部分が不特定な人の場合

誰だかよくわからないけど不特定の「(人)が」という場合です。

この場合には、「(人)が」という部分が省略される場合があります。

 

例:J'entends frapper à la porte.

       (誰がか)ドアをノックするのが聞こえる。

  

3 終わりに

今回は、知覚動詞について不定詞を従う場合の表現について学びました。

実は、〜が・・するのを聞く、見る、感じる、といった表現は、不定詞の代わりに<qui +文>などでも表現できます。

同じようなことをどのように表現するか、これが言葉の面白いところですね。

 

それでは、また次回。

A la prochaine fois !

 

 

前回の記事はこちら。

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com