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【文法レッスンシリーズ4】受動態 La forme passive

ラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法 ( )

(以下本文中では「中級文法」と言うことにします)に沿って少しずつ文法の復習をしていくシリーズ。

第4回は「受動態」です。

 

※なぜ文法の復習をしようと思い立ったのかについては、以下の記事をご覧ください。

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com

 

それにしても、、、それにしても、、、、なぜこの「中級文法」の例文には「あれっ?」と思うシチュエーションが多いのだろうか。

文法レッスンシリーズの第1回でいきなりCamilleに対して「おや、カミーユ、今日はお化粧していないんだね?」という名言を放ったThomasですが、今日もなかなかやってくれます。

 

今日の会議が10時から17時に変更になり、怒り狂うトマ。

その後、トマは恋人のレアに電話をしています。

そこで発覚するには、今日はレアの誕生日で約束をしていたという。。。

フランス人って、仕事の会議で恋人の誕生日をすっぽかすことってあんまり無いような気がする。

しかもトマはレアに対して、「明日祝えばいいじゃないか、1日の遅れなんて大したことじゃない」と言い放っています。

いやー、いろんな意味ですごいですね。

というかトマは本当はフランス人ではなく、日本のサラリーマンですね。

 

・・それでは、早速今回のレッスンです。

 

1 受動態とは?

「能動態」と「受動態」という言葉はよく聞きますよね。

 

能動態で、

(A主語)が(B目的語)をCする。

といった文は、受動態で、

(B)が(A)によってCされる。

という形を取ることができます。

ちなみにこの場合のBの目的語は直接目的語しか取れません。

 

例:L'entreprise A a construit le château de B

       >>> Le château de B a été construit par l'entreprise A. 

 

方法としては、être + 動詞の過去分詞 を用いて受動態とします。この場合の過去分詞は主語と性・数を一致させます。

ちなみに、「〜〜によって」の部分の前置詞については、以下のように使い分けをします。

 一般的には par を使うが、次のような動詞の場合には de を使う。 

  • 感情を表す:aimer, respecter, など
  • 認識に関わる:connaître, ignorer, など
  • 位置関係や構成を表す:constituer, couvrir, など

例:Il a été respecté de tout le monde.

 

ちなみに各時制は、être を使って表します

  • Le château est construit.
  • Le château a été construit.
  • Le château était construit.
  • Le château sera construit.
  • Le château va être construit.
  • Le château vient d'être construit

 

2 受動態は何のために使うの?

文法書を見ると、「フランスでは受動態は好まれない。あまり使われない。」と書いてあります。

理由としては、フランス人は能動態を好むから。とか、on を使ったり、代名動詞を使っても受動的なニュアンスを出せるから、などと説明されています。

 

例:On parle (le) français au Québec. ケベック州ではフランス語が話されている。

  La difficulté s'est résolue d'elle-même. 困難は自ずと解決した。

 

でも、一方で受動態という形態はしっかりとフランス語の中に存在し、普通に使われているわけです。これはなぜでしょうか。

 

それは、それは同じ行動であっても、情報の重要性やどこを強調するか、という点に関わってきます。

 

先ほどの例で言えば、

L'entreprise A a construit le château de B.

と書く場合、重要な情報はL'entreprise Aが建設した、という点にあるわけです。

一方で、

Le château de B a été construit par l'entreprise A.

と書く場合には、L'entreprise Aの重要度はそれほどでもなく、もっとも重要な点はB城が建設された、という点にあるわけです。

 この点については、あまり日本の文法書では触れられていない点ですので使い分けの考え方として頭に入れておくといいかと思います。

  

4 終わりに

今日は受動態を取り上げました。

なぜ受動態を使うのか、という点について理解した上で表現を広げていきたいですね。

 

それでは、また次回。

A la prochaine fois !

 

 

過去の文法レッスンシリーズはこちらから。

 

 

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com

 

 

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