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フランス語にまつわるあれこれを書いていくブログです。

【文法レッスンシリーズ2】原因・理由の表現

ラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法 ( )

に沿って少しずつ文法の復習をしていくシリーズ。

第2回は「原因・理由の表現」です。

 

※なぜ文法の復習をしようと思い立ったのかについては、以下の記事をご覧ください。 

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com

 

 

ところで、以下の第1回のレッスンで代名動詞の複合過去形を取扱ったのですが、

ラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法 ( )

で出てくる例文が結構面白くて。

いきなり、女性相手に「今日は化粧していないの?」ですよ。

こんなのって、もう相当な親密な仲(と言うか家族)くらいじゃないと使えませんよね。普通にオフィスでこうした会話が平然と行われていてびっくりしました。

これに限らず、フランス語の教科書などで出てくる例文で「おいおい」と言うものって結構多いような気がしますが、みなさんどう思いますか?

 

それはさておき、今日のレッスンです。

 

1 原因・理由の表現

「原因・理由の表現」というのは文字通り、「〜だから、〜した」とか、「〜のせいで、〜だった」のように原因や理由を説明するための表現ですね。

自分で何かを主張するときの「理由」を説明したりするときや、相手から質問で「なんで?」と聞かれたときにも「〜だから」という風に答えますよね。

こうした表現は日常的にもよく出てきますし、フランス語の試験(DELF/DALF)の作文・口頭試験などでも自分の考えを主張したりするために必要な表現なので、様々な表現を使えるようにしておくことが重要です。

 

2 表現とフレーズの構造(複文)

まずは、文の構造が複文(主語と述語が2つあるような文)についてですね。

とりあえず以下の4つを覚えましょう。

(1)Parce que

まずは超基本の parce que から行きましょう。

parce queは、まず何よりもpourquoiと聞かれたときの返答で使います。

例:Pourquoi tu ne te reposes pas un peu ?

       Parce que je veux absolument finir mon travail ce soir !

 

このような使い方の場合、parce que は文の一番先頭にきますが、それ以外の場合には以下のように、最初の説明のあとに「なぜなら〜」と続きます。

例:Je ne suis pas venu hier soir parce que j'étais malade.

 

ちなみに、理由が2つあるときはどのように言うのでしょうか?

・・その場合には、queを2つめの理由の前に置くことで対応します。

例:Je vais me coucher parce que je suis fatigué et que je dois me lever tôt demain.

 

ちなみに、ものすごく、ものすごく、どうでもいい話ですが、フランス語の語学学校に行くとスペイン語ポルトガル語圏からの留学生が沢山来ていますが、みんな「パスケ」 「パスケ」と言っています。

 

(2)Comme

原因と結果の関係を指し示す言葉で、常に文頭に置かれます。

「「A」なので「B」」という感じでしょうか。

私は便利なのでよく使っていました。

例:Comme je veux finir ce soir, je ne peux pas m'arrêter maintenant.

 

このCommeは文頭に置かれますが、理由の説明文の後には、ヴェルギュール(,)をしっかり打つようにしましょう。

 

(3)Puisque

そしてPuisqueです。物事の原因と結果の関係が明らかな場合に使います。一般的に、原因が周知のもの(相手が知っているとか、万人に自明のこととか)となります。

例:Puisque tu est fatigué, va te reposer ! (疲れているんだから、休みなよ!)

       Va te reposer puisque tu es fatigué !

 

Comme と違って、例のようにPuisqueは文頭にも後にも使えます

文頭に持ってくる場合には、Commeと同じように原因の説明の後のヴェルギュールを忘れないようにしましょう。

 

(4)Car

それから最後は、Car です。これは、Commeと反対で常に後ろの方に置かれます。

例:Il est fatigué, car il a travaillé beaucoup.

 

文語的な表現で口語ではあまり使わないとされています。

確かに口頭ではあまり聞かない気がします。

 

3 表現とフレーズの構造(単文)

次に単文構造になっているものです。

こちらも主に4つです。

(1) à cause de + 名詞(人称代名詞の強勢形)

これは好ましくない場合の説明に使います。

例:Je suis arrivé en retard à cause du mauvais temps ! 

 

冠詞の縮約形に注意して下さいね。「de + le」  で 「du」 

 

(2)grâce à + 名詞(人称代名詞の強勢形)

こちらは、逆に好ましい場合の説明に使います。

例:Je vais finir ce travail plus vite grâce à tes conseils.

 

(3)en raison de + 名詞

こちらは、公式な理由などの場合に使います。結果がネガティブでも仕方ないよねといったようなイメージでしょうか。改まった言い方です。

例:La route est fermée en raison du mauvais temps.

 

こちらも冠詞の縮約形に注意です。

 

(4)faute de + 名詞

最後ですが、これは「〜がないので」といった表現で使います。de の後に冠詞はつきません。

例:Je n'ai pas pu finir ce travail faute de temps.

 

 

終わりに

今日は理由・原因を表す様々な表現を取り上げました。

私の勝手なイメージですが、フランス人はとにかく「そりゃいくらなんでもないだろ」と言ったことまで、主張するので笑、自らの主張を支える理屈を説明する表現はとても大切なのです。

しっかり覚えて活用していきましょう。

 

それでは、また次回。

A la prochaine fois !

 

 

過去の文法レッスンシリーズはこちら。

 

slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com