【文法レッスンシリーズ8】ジェロンディフ Le gérondif
ラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法(以下本文中では「中級文法」と言うことにします)に沿って少しずつ文法の復習をしていくシリーズ。
第8回は「ジェロンディフ Le gérondif」です。
※なぜ文法の復習をしようと思い立ったのかについては、以下の記事をご覧ください。
slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com
さて、前回の第7回のレッスンでは、現在分詞を扱いました。ジェロンディフは、前置詞の en と現在分詞を組み合わせて使います。
ところで、この「ジェロンディフ」という言葉を最初に聞いた時、私は変な感じがしました。なぜなら、どんな外国語文法でも、いわゆる「文法語」は、日本語に訳されていることがほとんどだからです。
名詞や動詞、形容詞とかもそうですし、過去分詞、現在分詞、さらには複合過去や半過去、接続法、条件法などなど。
ここまで頑張っているのになぜか gérondif は「ジェロンディフ」のまま笑。
日本語にするのが難しい、ということなんでしょうか。
試しにざっとネットで調べても、その語源とか、「あえて日本語にすると、◯◯だ」みたいなのは出てきません。
「ジェロンディフとは、こういう使い方をします」という解説から始まっているものばかりです。
また分かったら書いてみようと思います。
それでは早速今回のレッスンです。
1 ジェロンディフの作り方
ジェロンディフは、前置詞の en と、動詞の現在分詞を組み合わせて作ります。
現在分詞については、前回のレッスンで既に学びました。
slowmotion-fmxx-society.hatenablog.com
ジェロンディフは人称・時制によって変化しません。
ジェロンディフの主語は、主文の主語と同じになります。
例:Il écoute de la musique et il court.
>> Il écoute de la musique en courant. 彼は走りながら音楽を聞く。
ちなみに否定文での順番にも気をつけましょう。
例: On a moins d'accidents en ne couduisant pas vite.
2 ジェロンディフの使い方
さて、ジェロンディフはどういう時に使うのでしょうか?
主に同じ主語となる人が何かを同時に行っていること(同時性)を表す場合に使います。また、方法・手段を表す場合にも使います。
例:
同時性:Il mange en regardant la TV. (= Il mange et il regarde la TV en même temps.)
方法:J'ai maigri en faisant un régime et du sport. ( explication comment j'ai maigri.)
条件:En conduisant moins vite, on a moins d'accidents. ( si on conduit moins vite, on a moins d'accidents.)
なお、en の前に tout をつけるとより同時性が強調されて、「〜したのに」とか、「〜なのに」といった対立のニュアンスが出てきます。
例:Tout en travaillant beaucoup, j'ai échoué à l'examen.
3 終わりに
今回はジェロンディフを学びました。
それにしても、何度も言いますが(笑)、私がペースメーカーとしている「中級文法」は本当にフランス的ではない描写が結構出てくるんですよ。
今回のジェロンディフのダイアログでも、トマはオフィスでサッカーを見ながら試合を見ているんですが、昼ならまだしも、夜なんですよ。
確かに昼間の仕事中に試合を見ているフランス人はたくさんいると思いますが笑、夜一人で残業でオフィスにいてサッカーを見ている人ってどれくらいいるのでしょう?
多分帰って家で見てるよね。
(あ、でも夜勤だったのかもしれない。)
それでは、また次回。
A la prochaine fois !