少しずつでもフランス語マスターを目指す!

フランス語にまつわるあれこれを書いていくブログです。

語学の勉強の王道とは?

今回はフランス語、というよりも語学全般に関する勉強法に関するエントリーです。

そもそもフランス語に限らず、語学に関する勉強法については沢山の書籍が出ていますが、個人的にこれまで私が気に入っているものの一つとして、

斎藤兆史英語達人塾 極めるための独習法指南 (中公新書)」

をネタに考えていきたいと思います。

(フランス語じゃないんですけどね)

 

語学学習というと巷には本当に様々な書籍、教材がありますが、「聞き流すだけでマスター」だとか、「たったの◯か月で◯◯語を習得」なんて広告が溢れかえっていますよね。

しかし、「マスター(習得)」の解釈をどこに置くかという問題もあるんだと思いますが、本当に外国人と意義あるやりとり、会話をするためにはやはりそれなりの時間と労力がかかるものだな〜というのが個人的な実感です。ここで私の言っている「意義あるやりとり」というのは、例えば、大学院修士レベルでの論文を執筆したり学会や授業などでプレゼンし、質問等のやりとりを行うというくらいのレベルです。

この本は、こうした「楽してマスター」といった風潮、そして近年の語学教育の特徴である会話重視傾向を一喝し、これまでの語学達人たちがとってきた王道の学習法(文法や辞書をこまめに引くこと、音読の重要性、繰り返しの重要性)を指摘します。以下は本書の目次ですが、なんか古典的な感じがすると思いませんか?

でもこれがいいんですよ。もちろん、外国に旅行に言って買い物したりちょっとした雑談ができればいいやくらいのレベルであればここまでやる必要はありません。

第1章 入塾心得
第2章 音読―新渡戸稲造に学ぶ
第3章 素読―長崎通詞に学ぶ
第4章 文法解析―斎藤秀三郎に学ぶ
第5章 辞書活用法―岩崎民平に学ぶ
第6章 暗唱―幣原喜重郎と岩崎民平に学ぶ
第7章 多読―新渡戸稲造斎藤秀三郎に学ぶ
第8章 丸暗記―西脇順三郎に学ぶ
第9章 作文―岡倉天心西脇順三郎に学ぶ
第10章 視聴覚教材活用法
第11章 その他の独習法
第12章 英語教材の選び方

自分の経験から言ってもやっぱり文章や言葉がすっと出てくる、自分のものになっている、という感覚はやはりなんども繰り返し音読したり、書いたりしたものですね。

この本、出版されたのが2003年なんですが、古来からの王道の学習法を紹介しているため、特に古びたという印象はありません。

ただ、当時と比べてyoutubeなど視聴覚教材も充実しているし、私が特に最近気に入っているのはipadとアップルペンシルを使って本書に書かれている学習法を実践することで、これが本当に素晴らしいのでまた別のエントリーで紹介したいと思います。

ちなみに、本書で書かれているは基本的に独学での勉強法となりますが、私の意見として作文の修正だけはネイティブの先生についてチェックしてもらうことが重要だと考えていますのでその件はまた別の機会に。

 

いずれにしても本格的に語学を勉強したい方にはおすすめの本ですので興味がある方はぜひ読んで実践してみて下さい。

英語達人塾 極めるための独習法指南 (中公新書)

ちなみに同じ著者が書いた

英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語 (中公新書)

は読み物として面白いです。斎藤先生の著作が気に入った方はこちらもぜひ。

 

ではまた次回

A la prochaine fois !